〜保冷剤の危険(抜粋記事)〜

query_builder 2024/08/01
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〜保冷剤の危険(抜粋記事)〜

こんにちは、ドッグトレーナーの福島です🙂

今週は35℃を超える辛い毎日ですね😵💦
今日は夏場にチョット怖いお話。
と、言っても怪談👻ではなく保冷剤のお話です。

暑い時や食品保存にに重宝する保冷剤。

実は犬や猫が嚙んで身体に成分が入った場合、かなりの高い確率で命を落としてしまいます。。。😵

凍っている時は大型犬でも咥えるか遊ぶレベルですが、保冷剤をが解凍したら小型犬や子猫の歯でも簡単に袋は破れます💦

身体に巻いているだけならもちろん何の問題はないのですが、かじったりした時に中に含まれている成分を口にすると中毒を起こしてしまう可能性があります☠️

中身の成分が高分子ポリマー等だけであれば問題はないと思われますが、怖いのは
『エチレングリコール』
が成分として入っている場合です⚠️

エチレングリコールは甘い味がするため、犬がかじって穴を開けた場合、喜んで舐めてしまう可能性があります。

エチレングリコールは肝臓で代謝され、
グリコアルデヒドやグリコール酸エステル、シュウ酸エステルなどが産生されます。

時間とともにどの代謝産物が作られるかによって臨床症状が異なります。
(熱中症かなと思ってみていたら実はエチレングリコール中毒だったという事もあり得ます)。

ステージ1 :
最初の30分から12時間で起こる
嘔吐・精神状態低下・神経症状・多飲多尿

ステージ2 :
12~24時間で見られる
貧脈や呼吸速迫

最終段階のステージ3 :
半日~一日以上経過後
最終的に産生されたシュウ酸カルシウムによって腎臓がダメージを受け、腎不全になり高確率で死亡

エチレングリコールが怖いのは、
『なんかフラフラしているけど熱中症かな?様子を見よう』
と言っていると、あっという間に腎臓までやられてしまい腎不全で死に至るという事です。

ステージが進んだ後で治療を始めてももうすでに体の中ではシュウ酸カルシウムが作られてしまい手遅れになって死に至ります。

・身近にある中毒物質なのに、危険性を知らない人が多い
・「パックを食べた」たという禀告がないと、診察してもまず分からない
・毒性物質が出来てしまった後ではほぼ手遅れ

ということです。

早い対処が必要なのに症状が分かりづらく、気づいた後では手遅れになっている可能性がある怖い中毒です😱😱😱

血液検査をしても初期には腎臓の数値は高くありません。
シュウ酸カルシウムが作られて腎臓がダメージを受け始めるとしだいに腎臓の数値が上がって来るのですが、数値が上がって来る段階になったらそれはもうほぼ手遅れという事を意味しているのです。

一番有名なアイスパックというと
「アイスノン」
ですが、実はこれにもエチレングリコールは入っている為、かじって口にするとエチレングリコール中毒になって死亡してしまう可能性があります。

アイスパックで"食べてはいけない"と書いてあるものはエチレングリコールを含んでいる可能性がありますので、家にアイスパックをお持ちの方は内容成分をよく確認しておいた方が良いかと思います。

福島
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CONOCER PERROS

住所:兵庫県神戸市中央区港島中町3丁目2

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